Production notes 20200119 〜introduce〜

introduce 
2020年1月19日。
新大久保・エンタメカフェにて行われた
96×stage introduce
 "TESTER A"

本作の位置づけは

introduceー

本企画、"96×stage "を
知ってもらうための公演として
銘打たれました。

本Production noteでは
本編後に行われた
アフタートークの際、言及された
"TESTER A"
そして96×stage に込められた想いを

ゲネプロ時に撮影された風景
と共に振り返ります。

Crossing
"96×"という構想は
名前や形を変えながら
頭の中に2,3年彷徨い続けていたものです。

"自分×何か"

その何かが無ければ成立しないもの
に選んだ、最初の"クロス"するものは

"舞台=stage"

企画が始まるのに
時間がかかりせんでした。

有り難いことに
沢山の方の後押しとご縁に恵まれ
クロステージが向こうから
"近づいてきた"のは
2019年秋の終わり頃のことでした。

Hitori
当初から

一人芝居にチャレンジしたい

という想いもあったことから
まずは自分自身で執筆をしはじめました。

しかし私の筆は進まず
やはりチャレンジは先延ばしに
なるのでは?とまで行き詰まることに。

"Hitori"
と付けられたタイトルのメモ。

いつの日かの思い出が
筆を走らせます。

その始まりは

「もっと自分のこと考えた方が良いと思う」
kind of "TESTER"
出来ないことは
素直に旧友たちに頼ろう。

思いを伝え賛同してくれた
メンバーが今回の2人

土井達也と中島菜摘

でした。

何度もヒアリングを重ね

お客様と交わった瞬間の
ステージ空間の創造に胸を高鳴らし
試行錯誤を繰り返します。

芸術の一端を担うことの
大変さを改めて痛感しながら
年の瀬を迎えます。

そう、最も"テスター"となっていたのは
私自身だったのです。
About story
さてここでようやく
ストーリーに触れていきます。

"TESTER A"

本作は
主人公である
綾崎 亮が雨の中
1人立ち尽くすシーンから始まります。
(1人芝居に主人公と名を打つべきか)

「なんなんだよ」

と吐き捨てた言葉は
暗闇と音楽を招き

"CROSS"という
今回の象徴的存在の香水の
プレゼンテーションがスタート。

ここからストーリーは動きはじめます。

そして
そのプレゼンテーションが
行われていたであろう会場に
綾崎が訪れ、香水に出会います。
香水を嗅ぐのをきっかけに

綾崎は
俳優の夢を追わず就活を始めた
大学生だったころに
"トリップ"してしていきます。

その記憶は鮮明で
現実であるかのような錯覚に陥ります。

その導かれた先はー


それは当時の
ダンサーの夢を追う彼女との思い出。

しかしその記憶は長く続きません。

甘酸っぱい記憶は過ぎ去り
綾崎は友人に別れを打ち明けています。

記憶から戻り
目の前には香水が。

そして気づけば
何度も、香水に手を伸ばし
彼の中で切り取られ
鮮明に残る一瞬の記憶を
求め出します。

香りが記憶を、導き出すのか
記憶が、香りを引き寄せるのか

トリップは時を経て2年後へ

そこで友人から
既にダンサー以外の活躍が
めざましい活躍を遂げた彼女が務める
香水ブランドの案内を受け取ります。
香水を持ち
プレゼンテーションをする彼女。

それを客席で見る綾崎。

そして彼女もまた香水を嗅ぎ

記憶は2人の記憶の中枢

雨の中へー
初めて
2人での言葉が飛び交います。

そこで突きつけられた言葉は


「もっと自分のこと考えた方が良いと思う」
雨の中立ち尽くす綾崎は
気づけばまた香水の前へ。

そして

彼はその香水を手に入れます。
クライマックスは
4分に及ぶ、ダンスシーン。

そして再び、プレゼンテーションへー


物語は
全ての切り口の可能性を残したまま
幕を閉じます。

Who I am.
一夜明け
試された私自身は
今も尚、その正解と不正解を
導き出せずにいます。

しかし一つ
言えることがあるとすれば

この経験が無ければ
見ることが出来ない景色が

この交点の先にはあるということ。


ご来場いただいた皆様
どうしてもこれなかった皆様
後押ししてくれたマネージャーさん達
共に戦ってくれたエンタメカフェのみなさん
見届け、応援してくれた仲間や友達
いつも応援してくれる家族

携わった全ての皆様に感謝致します。

本当にありがとうございました。

そしてなによりも
共に作品を創ってくれたみんな。

かけがえのない時間を
本当にありがとう。

この宝物の輝きを
増して、増して、次へ。
Production note
 〜introduce〜
written by Akito Kawabata

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